《JBP会員の活動紹介》【チャレンジ】クロアチアでのEQガード設置と避難訓練の実施

2021年11月19日 Topics
JBPのウェブサイトでは、会員の様々な防災ソリューション情報をご紹介しています。
今回は、センサー内蔵地震速報装置「EQガード」により、世界中の地震被害を削減することに取り組んでいる株式会社チャレンジが、ガーナに続き、クロアチアにも地震計を設置されましたので、佐々木社長によるレポートをいただきました。

ガーナでのEQガード設置についてはこちらをご覧ください
https://www.bosai-jp.org/ja/news/detail/242
 

 


2021年10月24日~30日、EQガードの設置並びに避難訓練の実施のために、クロアチアを訪問しました。クロアチア政府、UNESCO、日本大使館の協力で実現したものです。

クロアチアでは、約140年ぶりに、2020年3月22日M5.3、12月29日M6.4の地震が発生し、建物倒壊、死傷者が出るなど、多くの被害が出ました。建物は重厚な西洋建築が多く、壁などが損傷を受けたため、現在でも、教会、博物館など、一般の方は入れないところがあるなど、復興途上の感があります。政府、市民の地震に対する関心は高いと感じました。

今回、ザグレブ大聖堂はじめ教会2ヵ所、病院2か所の計4か所にEQガードを設置し、併せて、避難訓練を行いました。クロアチアではじめての地震警報、並びに避難訓練でしたが、参加者は熱心に取り組み、関心の高さがうかがえました。今後、ドブロブニク等海岸3ヵ所に設置の予定で、協力していきたいと考えています。

滞在中は、文化メディア省コルニジェク大臣、UNESCOクロアチア・クシッチ委員長、嘉治日本大使から歓待を受け、大変お世話になりました。
また、JBP顧問、西川名古屋大教授にサポートを頂き、感謝しております。

会議中、クロアチア政府から日本の防災の取り組みに強い関心が示されており、ここバルカン地域に日本の防災技術が貢献できればありがたいことと思います。

 

現地での報道

クロアチアのメディアで本件が取り上げられています。
本文はクロアチア語ですが、写真もありますのでぜひご覧ください。

https://www.zg-nadbiskupija.hr/dokumenti/aktualnosti/zagrebackoj-katedrali-iz-japana-donirani-uredjaji-za-rano-otkrivanje-potresa

https://min-kulture.gov.hr/vijesti-8/donacija-seizmicke-opreme-za-rano-otkrivanje-potresa-iz-japana-za-potresom-pogodjena-podrucja/21537



 

株式会社 チャレンジは、クロアチア以外にも多くの国に赴き、EQガードの普及だけでなく、EQガードを活用した避難訓練の実施等、現地で実際に地震が起きたときに、人々の命を守るための活動をしています。
EQガードは日本国内では気象庁の緊急地震速報と連携し、国外では、単体使用並びに、地域地震速報システムの構築ができ、今回のクロアチア以外にも、トルコやルーマニア、カザフスタン、韓国、ガーナ等、地域を問わず、多くの地震発生国での導入・活用実績があります。


 

 



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