GPS変位モニタリングシステム「shamen-net」

GPS変位モニタリングシステム「shamen-net」は、地盤計測専用の安価・高精度のGPSセンサーを現場に設置し、GPS計測データを携帯電話や一般公衆回線を使って監視センターに集約して、最新の解析技術により地表面の三次元的な変位を1～2㎜の高精度で常時自動計測・自動配信します。
監視センターでは、専任技術者がGPS計測結果を常時監視すると共に、変位発生時には電話やメール・携帯メールなどによる警報を発信します。また、雨量計や水位計などの他の災害監視センサーの接続も可能で、斜面に関する有益な防災情報をインターネットを通して常時提供することも可能です。

インターネットの普及と安価な地盤計測専用GPSの誕生により、これまで斜面計測において課題とされていましたが、①低い精度、②高コスト、③データ整理の手間、④データ評価の困難性、⑤メンテナンスが大変、という数々の欠点を解決し、24時間常時計測ができ、精密かつ低コストなシステム設計が可能になりました。
GPSによる衛星測位は、日本の準天頂衛星（みちびき）をはじめ世界各国で多数の測位衛星が打ち上げられ、精度について更なる進化が期待されており、斜面防災や大規模建設工事の災害防止に役立つ技術として大きな貢献が期待されています。

・GPS機器・通信費を含め、これまでよりも安価な料金を実現
・インターネットにより斜面計測結果を24時間365日、リアルタイムで入手することが可能
・災害予兆の微小変位が発生した時に警報を発令、早期警戒避難ツールとして活用
・新分析手法により高精度（2mm）の計測を実現

地すべり、高速道路・国道の切土・盛土斜面、ダム堤体斜面等々、日本国内で300以上の導入実績