《JBP会員の活動紹介》【チャレンジ】モロッコでの取り組み

2023年09月17日 Topics
JBPのウェブサイトでは、会員の様々な防災ソリューション情報をご紹介しています。
今回は、世界各国で導入実績のある株式会社 チャレンジのセンサー内蔵地震速報装置「EQガード」が9月8日にモロッコで発生した地震の観測データを取得しているということで、株式会社 チャレンジのモロッコでの取組について、ご紹介いただきます。

 



1.経緯

2020年、モロッコが地震対策を検討しているとの情報をUNESCOから得て、対応を始めた。
カリフォルニア工科大学の金森博雄名誉教授から、参考論文とアドバイスを頂き、またJICAの報告書等により、モロッコの地震状況を把握した。
 
CNRST(国家科学技術評議会)は、ラバト~北部海岸エリアに4台設置の計画でしたが、検討の上、Al Hoseima、Fes等を追加し7台設置を提案し、合意しました。

マラケシュ地域も地震が発生していたことは分かっていましたが、CNRSTの計画並びに地震発生状況から北部地域の対策が緊急と考えました。





2.設置、避難訓練

2021年1月17日、首都ラバトにあるCNRST本部を訪問、打ち合わせの上、EQガード設置、実機を使用しての避難訓練を行いました。
併せて、設置場所の大学、研究所を訪問し、説明と打ち合わせを行いました。


この地域には、1994年にM6.0、2004年M6.3の地震が発生しているため、危機感とともに、関心の高さを実感しました。





3.観測データ

EQガードを設置しているCNRST本部は、震源地から約350KM離れていますが、観測データを弊社東京データセンターにリアルタイムで送信してきました。

 
・地震発生時刻:2023年9月9日 07:11:01(日本時間)
        2023年9月8日 22:07:11:01 (UTC)
・最初検知時刻:2023年9月9日 07:12:05(日本時間)
・震源地との距離:352.8Km
・観測震度: MMI5
・観測波形:

      
なお、CNRST から、地震発生時、アラームが鳴ったとの報告がありました。



 

4.今後

地震発生による被害への対応、復旧、地震対策に向けて今後、取り組みは大きな課題が想定されます。
弊社はCNRST並びにUNESCO と連絡を取りながら、これからも協力していきたいと思います。





 

 
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