ハイジュールネット　落石

ハイジュールネットは、斜面における落石の発生源と落下終点の間に設置する待ち受け型落石防止柵です。3000kJまでの大きな落石エネルギーに対応でき、特殊なブレーキエレメント（緩衝装置）と締結されたケーブルネットによって、落石を包み込むように捕捉します。また、一度落石を受けても、ネットの全面取替えは必要なく、簡易な現地にての補修で機能を回復します。

これまで一般的に使われている落石防止柵は小さな転石を対象としており、大きな落石を対象とする製品はほとんどありせんでした。にもかかわらずそれら従来型の施設の許容限度を上回るような高エネルギーの落石による事故は数多く、容易に施設を破壊して道路や家屋などに落下し、人命や社会資本に多大な損害を与えていました。

ハイジュールネットは、以下目標に開発された高エネルギー吸収型落石防止柵工です。

1. 支柱間隔5m～10mで所定の落石エネルギーの吸収が可能である。
2. 支柱柵高3m～７mで所定の落石エネルギーの吸収が可能である。
3. 落石エネルギーの吸収は特殊なブレーキエレメントによる。
4. ネットの部分補修が可能であり、かつその部分補修により所定の機能が回復できる。

本技術は日本国内のみならず広く全世界で採用をいただいています。

2016年3月現在
適用件数 ： 101箇所
延べ施工延長 ： 5127m