防災ソリューションID : JBP00029

日立造船 株式会社

GPS海洋観測システム

高精度GPSブイによる波浪/津波/潮汐観測システム

ソリューションの特長

当社が開発したGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)海洋ブイは、国土交通省により平成17年度から整備され、現在日本国内に18基がGPS波浪計として設置されています。
東日本大震災では東北太平洋沖に設置されたGPS波浪計はもちろんのこと、東海・近畿・四国沖に設置されたGPS波浪計でも津波波高を観測しました。
世界で初めてリアルタイムで沖合での津波を観測したGPS海洋ブイはチリ、インドネシアといった津波被災国をはじめ、世界的に注目されており、今後世界各国の津波防災に寄与することが期待されています。

ソリューションの図解

GPS海洋ブイシステムのコンセプトは、津波を沿岸への到達より先に検知し住民に知らせることによって、津波被害の軽減に役立てることです。

外洋に浮かべた海洋ブイにGPS受信機と通信機器を搭載して、RTK(リアルタイムキネマティック)測位方式により海面の変動をcmレベルの精度でリアルタイム計測します。計測結果は観測センターに常時転送され、通常の風波と津波を弁別するために、フィルター処理を施した結果と共にホームページ上に判り易くグラフ化して公開します。

ソリューションの背景

当社は1996年からGPS海洋ブイの開発・製造を行なってきました。現在では、日本の沿岸に18基のGPS海洋ブイが国土交通省港湾局によりGPS波浪計として運用されています。それぞれのブイは設置される海域の条件によってサイズが異なりますが、一般的には直径5m、高さが18m、重さが47.5t(係留のための鎖や碇は含んでいません)となっています。これらのブイは最大30mまでの高さの波まで正常に運用が可能となっています。ブイには高性能なGPS受信機とアンテナ、太陽光パネルとバッテリーそしてリアルタイムな計測を行なうため陸上との無線通信装置が設置されています。

ソリューションの詳解

沿岸に設置された海洋ブイは、高精度なGPS測位法であるリアルタイムキネマティック方式(RTK:Real Time Kinemathic)により陸上の基準局を元とした測位を実施しています。これらの結果は港湾管理のための定常的な監視として行なわれる他、地震による津波発生時には沖合いにおいて津波検知を行い津波波高とともに津波発生を警報として伝達します。

ソリューションの実績や適用例

GPS海洋ブイでは今までに幾つかの津波の検知に成功してきました。2001年のペルー地震による津波、2003年の十勝沖地震による津波、そして2004年の東海道地震による津波が含まれます。特に2011年に発生した東日本大震災では、日本の観測史上最大となるマグニチュード9.0の地震により発生した巨大津波により最大で38.9mの津波が岸を襲い、東北地方の太平洋沿岸に甚大な被害を及ぼしました。

東北地方沿岸に設置されたGPS波浪計により、これらの津波を第1波から検知して波高の情報をリアルタイムに港湾管理事務所及び気象庁へ伝達することに成功しました。これら津波の実波高数値を元に津波警報のレベルを格上げすることとなりました。

企業情報

日立造船 株式会社

〒559-8559 大阪市住之江区南港北1-7-89

Tel. : 06-6569-0001

E-mail : GNSS_infohitachizosen.co.jp

Website : http://www.hitachizosen.co.jp/

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