JBPのウェブサイトでは、会員の様々な防災ソリューション情報をご紹介しています。
今回は、建設コンサルタントの先駆けとして160の国で実績を持つ日本工営株式会社が、海外向けの防災技術パンフレットを作成したとのことですので、ご紹介させて頂きます。また、登録されている防災ソリューションも合わせてご紹介致します。



 「誠意をもってことにあたり、技術を軸に社会に貢献する」
 
日本工営は、安全・安心な生活、活力ある活動を支える社会資本づくりに関わるコンサルティング事業や電力エンジニアリング事業を通じて、世界各国の国づくりの一翼を担っています。
 
防災の分野では、国土保全や人々の安全・安心を実現するため、大規模地震・火山噴火、集中豪雨など様々な災害から社会を守る技術サービスを提供しています。
その中の土砂災害の分野では、地すべり対策事業、河川事業、道路事業等を主な対象に、地すべり・急傾斜、ダム貯水池の斜面安定、道路防災等、様々な分野に応用できる確かな技術と実績を有しています。
また、砂防分野に関わる突発的集中豪雨、広域地震、および火山噴火などの異常気象等に伴う土砂災害に対する予防対策、制御方法や、これらの計画を具体化させる効果的な施設計画策定・設計などの総合的な技術サービスを提供しています。
私たちは全国の支店・事務所に要員を配置し、災害等の緊急時の対応も含め、地域に密着したサービスを図っています。
 
 
 
海外向け防災技術パンフレットのご紹介

今般、日本工営株式会社は海外向けに防災技術パンフレット（英語・スペイン語）を作成しました。海外市場でのビジネスマッチングのツールとして、今後活用していくとのことです。
 

◆ 海外向け防災技術パンフレット（英語・スペイン語）のダウンロードはこちら
https://www.n-koei.co.jp/english/ir/library/company-brochure/

◆日本工営株式会社のホームページはこちら
https://www.n-koei.co.jp/
 
 



防災ソリューションのご紹介
現在、日本工営株式会社の防災ソリューションデータベースには3つのソリューションが登録されています。ここではその概要を紹介させて頂きます。
 
AIを用いた地すべり地形判読技術
土木・砂防分野の調査や診断などは、土木技術者による経験的知見や暗黙知から判断されることが多く、その代表例として、地すべり地形の判読技術が上げられます。これは、土砂災害の発生場における特徴的な地形を読み取り、危険性を予測する技術になります。しかしながら、このような作業は、技術者の経験による個人差が生じやすく、また作業量も大きな負担となる場合があります。
この課題を解決するために、深層学習（Deep Learning）を用いた地すべり地形判読技術を開発しました。この技術により、判読の省力化や土砂災害等発生直後の迅速な状況が可能になり、また、危険個所の抽出漏れの低減にも貢献できると考えています。  
 
BSC（Biological Soil Crust）を用いた斜面緑化工法
BSCとは、糸状菌類、土壌藻類、地衣類および苔などが地表面の土粒子や土塊を絡めて形成するシート状の土壌微生物のコロニーのことです。この土壌藻類を培養した特殊な資材を斜面に吹付け、侵食防止を図り、周辺からの飛来種子による緑化導入を促進させる緑化工法を開発しました。
従来の斜面の表層侵食の対策資材では、水が流れる筋から侵食・劣化が進行してしまうことが課題でしたが、当技術の藻類はこのような部分によく発達して侵食の拡大を防止することができます。また、もともと周辺に存在している植物等が侵入することで、その場にマッチした自然な植生・景観が形成されます。当技術の資材を構成する土壌藻類は世界中に分布しており、どこで使用しても在来種になります。また、従来の自然侵入促進工用の資材より安価で、法面整形なしで施工できます。  
 
衛星SARを用いた斜面変動モニタリングサービス
合成開口レーダー（SAR）衛星の画像解析による広範囲の斜面変動モニタリングと、机上解析・現地調査・対応策の立案・対策工設計までの斜面対策に係るワンストップサービスを提供します。SAR衛星のアーカイブ画像を活用することで、過去に遡って広範囲の斜面変動も確認できます。  
〇これらに関する詳細は、以下のサイトをご覧ください。  
〇また、日本工営はこの他にも数多くの研究・技術開発を行っています。
　詳細は、以下のサイトをご覧ください。  
 

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