UNISDR(国連国際防災戦略事務局)がUNDRR(国連防災機関)に名称を変更しました。

2019年05月09日 News
UNISDR(国連国際防災戦略事務局)がUNDRR(国連防災機関)に名称を変更しました。

国連事務総長の承認の下、機関の名称を2019年5月1日以降、下記の通り変更となりました。
変更前:「UNISDR」(設立当時の組織名である「United Nations International Strategy for Disaster Reduction」の略称)
変更後:「UNDRR」(United Nations Office for Disaster Risk Reduction)

これに伴い、日本語名も「国連国際防災戦略事務局」から、「国連防災機関」に変更することとなりました。
※日本語は国連の公用語ではありませんが、仮訳として日本語では統一してこの名称を使用します。

なお、国連事務総長特別代表 水鳥真美氏の役職名は5月1日以降:
国連事務総長特別代表(防災担当) 兼 国連防災機関 (UNDRR) ヘッド 水鳥 真美

駐日事務所代表の松岡由季氏の役職名は、5月1日以降:
国連防災機関  (UNDRR) 駐日事務所 代表 松岡 由季

ウェブサイトはドメインは変わっていませんが、デザインが一新されました。
https://www.unisdr.org/

 

【参考情報:国連防災機関 (UNDRR)について】

国連防災機関 (UNDRR)の任務は、国連システムにおける防災分野の調整に関して中心的な役割を果たし、防災活動における相乗効果を確実に高めることです。

UNDRRは、国連事務局の組織のひとつです。UNDRRは、国際防災戦略のための事務局として2000年に発足しました。「国際防災の10年 (1990~1999年)」の事務局を継承し、国際防災戦略を確実に実施することを目的としています (国連総会決議54/219)。

UNDRRの任務は、国連システムにおける防災分野の調整に関して中心的な役割を果たし、国連システムや地域機関による防災活動や社会経済・人道分野の活動において相乗効果を確実に高めるよう2001年に拡大しました(国連総会決議56/195)。これは、開発や他分野の国連業務における防災の主流化に対するニーズに応えたものでした。

UNDRRは国連の防災担当部局として、国際防災協力の枠組み構築、調整のための触媒的役割を果たすと共に、多くのパートナー機関と共に各国の防災政策実施を支援しています。UNDRRのトップは国連事務総長特別代表(防災担当)(SRSG) です。

「兵庫宣言」と「兵庫行動枠組2005-2015:災害に強い国・コミュニティの構築」は、2005年1月、兵庫県神戸市で開催された国連防災世界会議において採択されました。兵庫行動枠組は、UNDRRにその実
施を支援する任務を課しました。そして、2015年3月、仙台において開催した第3回国連防災世界会議では、「仙台宣言」と兵庫行動枠組の後継枠組である「仙台防災枠組2015-2030」が採択されました。
UNDRRは国連防災世界会議の事務局を務め、国際的な防災指針である「仙台防災枠組2015-2030」の実施推進・支援、及び進捗モニタリング・報告も行っています。

UNDRRの中核的機能は、開発と人道分野に及びます。業務の中核分野は、防災を気候変動への適応に確実に適用すること、災害リスク軽減への投資を増加すること、災害に強い都市や学校・病院を構築すること、防災のための国際的システムを強化することを含んでいます。

UNDRRは、2006年に構築された防災グローバル・プラットフォームの準備やフォローアップを主導しています(国連総会決議61/198)。グローバル・プラットフォームは、災害リスク軽減、ならびに、兵庫行動
枠組の後継枠組みである仙台防災枠組の実施に戦略的かつ一貫性のあるガイダンスを提供する主要なグローバルフォーラムとなり、関係者間で経験を共有する場となっています。

UNDRRの業務には、他に、国連世界防災白書(Global Assessment Report)の刊行、災害に強い学校・病院・都市の構策のための世界防災キャンペーンの牽引などが挙げられます。また、UNDRRでは
防災に関して世界中の資料や情報を集積・発信しているPreventionWebの運営も行っています。

UNDRRは、スイスのジュネーブに本部があります。その他、ニューヨーク、バンコク、ナイロビ、カイロ、ブリュッセル(ベルギー)、パナマ、ボン(ドイツ)、スバ(フィジー)、神戸、インチョン(韓国)などに事務所があり、幅広いプログラムを世界各地で実施しています。

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